流行り病2

8月18日(木)発症三日

暇なので体温を測ってしまう。38.8から、39.4まで上がったのが17日のピーク。


朝。激烈な喉の痛みは昨日よりあるが、起き抜けの体温は37.3まで下がる。


調子の良いうちに風呂に湯を張り、洗髪と入浴。閉めたままのカーテンの向こうから雨の音が途切れず聞こえるので洗濯はしない。


その後36.9まで落ち着くなどし、会社とのメールやり取りも進める。食欲が特になく固形物ではなくゼリー、果物を食べる。アイスクリームは重そうなので今日は控える。


火曜朝に出していた唾液検体では時期が早すぎたこともあったのか陰性だったので、病院紹介ダイヤルにかけ、近所のクリニックを20:15に予約。


16:00 平熱近くまで下がったのがまた38度前後を行き来するようになる。熱っぽく怠い。


17:15 38.2、その後38.3まで上がって病院の時間まで何とか少し眠ろうと思うが、1時間半ほどで目が覚める。都の案内者には「公共交通機関はなるべく避けて」と言われていたので、私的交通機関であるところの自転車で行こうと決める。何とか運転もできるだろう。

 

なんとか時間をやり過ごし、予約時間にクリニック到着。中には入らないで外で診察と言われていたので、先客の付き添いがベンチを占領していたのでクリニック横にへたり込んで待ってしまった。医師がガレージに招き入れてくれて、医療用抗原検査。即座に陽性が出る。あっさり出てほっとした。解熱剤、喉の痛み軽減、痰切り、咳止め薬などももらって帰る。帰宅後すぐに厚生労働省からのSMSが来た。

 

陽性確定したので、バレエの先生にもメールを書いて、眠る。

 

8月19日(金)発症四日目

喉の激痛で、深夜1時すぎから断続的に目が覚める。まんじりともしないまま明け方5:00過ぎには仕事のメールをいくつか書きはじめる。夜通し回していた洗濯槽のクリーニングがやっと終わる。声はかなり出にくい。

 

一眠りして8:53、 38.4。洗濯機を回してみる。二度目の宅急便が母から届く。飲料多めで何ものどを通らない身としてはありがたい。母が何度も電話をしてくるので、声がほとんど出ないから閉口した。


厚生労働省からのSMSに従ってシステム登録をする。うつらうつら眠るとストーリーの入り乱れたおかしな夢を見る。


昨夜内科で処方された薬のおかげで喉の痛み、たんの絡みは少しましになるが、痛いことに変わりは無い。発熱は午後に至るまでずっと38度を下回らず。14:08時点で38.2。以降そのようなラインがずっと続く。


悪寒が強くなったので湯たんぽをつくる。不思議と良く眠れる。


ゼリーは飲みこめるがプリンとアイスクリームは吐く。甘さと濃度の問題なのだろう。喉の奥のひどい炎症のせいで、何を飲んでも苦みを感じる。37.7を確認して就寝。テレビ、ラジオ、YouTubeのたぐいは見る気が起きない。


8月20日(土)発症五日目

ついにいっさいの声が出なくなる。昨日までわずかにここに残ってくれていた私の声も、どこかへ避難してしまったようだ。すかすかささやき、テグスのような細さの糸で空気を震わせるのが精一杯である。熱は下がり、36.6となる。ひたすらに喉が焼けて痛い。