鬱屈

とにかく人と話す機会が少ない。そもそも、職場には人が少ないし、友だちも少ないし、バレエスタジオしか行く場所がない。そして全ての場所で、私は私のうつわよりすごく小さい振る舞いを強いられる。ある場所では、肩書きや名誉、(たいしたことのない)権力に阿ること媚びることしか能がない人間の劣等感を刺激しないため。ある場所では自分の深刻さが周囲のムードを緊張させることを危惧するため。ある場所では、友だちの品位の基準に違和感を持っていても遠慮して口に(テキストメッセージの文言に)出せないため。

考えていることをそのまま話そうとすることに必然的にブレーキが掛かって、わたしはどんどん自分を窮屈な場所に追い込んでいる。

 

在宅勤務をしていて、誰とも話さない一日だったが、友人とのテキストメッセージのやり取りはやや消耗した。いずれ跡形もなく、すべてのやり取りから消え去りたい。

 

夜、万歩計を動かすために1時間ほど散歩に出る。

 

明日、母校の授業に行くのだがその資料づくりにだいぶ時間がかかった。上司は私を見下しているし、それは私が上司を見下しているからでもある。しかし彼には、私のような(不出来な)人間が高校生の進路の参考のために話をしに行くなんて納得いくわけがなく、そうした「社会的に活躍していそうな感じ」をすごくネガティブに受け取るだろうから、彼には、明日の午後病院に行くから早退すると言ってある。

 

上司のせいで、自分の生き方や能力を矮小化させられている気がするのがいちばんきつい。